2012年1月9日月曜日

夏の忘れ物

気分転換と運動不足解消の散歩がてら
今日は古いレンズを使って写真を撮ろう。

そんな
単純な気持ちに急かされて

1月の宵が始まる少し前・・・
そうそう、宵と言っても時刻は夏ならまだ蝉がうるさく青空が広がっている夕方の4時頃です。

近所と公園を歩きながらスナップを楽しみました。

そこには夏の匂いををまだタップリと残したままの忘れ物がありました。

そしてやがて日が落ちると
寒々と冴え渡る空には申し訳程度の雲が残り、
その雲を押しのけるようにして、あたかも夜空の支配者のごとくの月が昇ってきました。

D700 Hektor 13.5cm f=1:4.5

夏の太陽の忘れ物


夜空の帝王

夏の風の忘れ物


魔笛のメロディーが聴こえてきそうです

2011年12月26日月曜日

光に振り向いて

葉が落ちて
遮る物の無い初冬の窓辺は案外明るい。

自分の子供の頃も
サボテンは好きだった。

少年の心をなぜかくすぐる魅力に溢れている。
痛みを知らない年頃だから?

今、窓辺には子供が並べた小さなプランツが日光浴を勤しんでいる。
もちろん
子供の所有物。
やはり、少年にはサボテンは欠かせないのである。

赤い実をつけた何とかベリー・・・
名前を覚えそびれてしまった。

古いレンズを持ち出して
ちょっとシャッターの音を楽しんだ。

赤い果実に溢れる命を

この光に振り向いて

サボテンの花は不思議な感覚を呼び覚ます

2011年11月27日日曜日

残り葉

木枯らしの季節はすぐそこに


全ての喜びを謳歌するがごとくの桜
満開の中
人が泳ぎ
花吹雪は視界を淡いピンクに染める

踏み行く枯葉のざわめきに
春の前に避けられない輪廻の足音が聞こえる

桜花は何処へ

落ちて尚鮮やかに

2011年8月15日月曜日

夏の森にて

暑い
この夏の東京は暑い。

都会の喧騒の片隅
公園のわずかばかりの森の中に彼らはいた。

玉のような汗をかき、ハアハアと息を切らせる、
カメラという不思議な物体をぶら下げた僕を
あたかも
ネイティブワールドへの侵入者への容赦無い視線で警戒しつつ
絶妙な距離の余裕で自らのエリアを確保している。

さて、僕も家路に着くとしようか。

ん?俺のシマだけど、あんた誰?とでも言いたげな。

僕が更に近づくと、一声、威嚇の雄叫びを発して、飛び去った。